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Channel: サイタロウの自転車日記
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手組ホイール 私のお勧めスポークは

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前回前々回のブログでシルバーカラーのリム、ハブのことを書きました。今回は手組ホイールのお勧めスポークについて書いてみます。シルバー、ブラックは関係なしに書きます。

1、経験的に切れにくいと思われるスポーク。
2、切れないことがいいことか。
3、エアロスポークについて。
4、お勧めスポーク。

1、経験的に切れにくいと思われるスポーク。
違和感を持たれる方が多くいるかもしれませんが、それを承知で私が経験上感じるスポークの丈夫さ、切れにくさに順番を付けると。太さが同じならば左から丈夫な順に。

DT‐ホシ‐サピム‐アサヒ

となります。ホシとアサヒ(アサヒは以前競輪認可スポークでした)の順列で私と逆のことをいう方もいますので、使用するハブ、組みかた、張りかたで逆になるのかもわかりません。私が実際に使ってきたうえでは圧倒的にホシがアサヒより丈夫と思っています。サピムについては非常に高価なものは使ったことがありません。サピムは普及価格帯のものを少ない回数使用しただけです。使用期間短期間でスポーク切れを経験してしまったのでそれ以降使わなくなったのでした。これも使用するハブ、組みかた、張りかたに原因があったかもわかりません。非常に高価なサピムについては自分では使用したことがありませんがお客さんのホイール修理をしていて感じるのは絶対丈夫なわけでもなさそうと感じます。DTとホシの比較は以前ブログに書いたのですがホシが若干DTより細いことがわかりました。DTは丈夫と感じていますが太いから当たり前なのかもしれません。
ずっと以前のブログにスポーク切れが頻発することを書きました。これは主にホシのスポークでした。しかしそれは競技に酷使したスポークを練習用に組み替えたもので、トラック競技中のスポーク切れは経験がありません。ロードレース中は一度だけありましたが昔のことなので記憶がはっきりしませんがDTだったように思います。
現在競輪で使用されるスポークはすべてホシのものです。年間約20000レース(概算です以前は30000以上でした)実施されるなかでスポーク切れは接触事故以外では非常にまれ(ほぼ皆無)なものです。ホシスポークは公営競技の公正安全を支える安定した品質のスポークといえると思います。

2、切れないことがいいことか。
自転車の接触事故の中ではスポークの接触事故が多いと思います。以前2018-03-09のブログで「壊れたほうがいい部品」を書きました。スポークを何かに引っ掛けてしまったときスポークが切れずにリムのニップル穴が壊れたりハブフランジが引きちぎられるのはいいことではありません。スポークの引っ張り強さも適度がいいと言うことです。
仕事として競輪選手の車輪をメンテさせていただいています。接触で壊れた車輪に接することが多いです。競輪用のリムは約330gと非常に軽量なのでリムも壊れてしまっていることが多いですがハブまで壊れてしまっていることは非常にまれです。ホシの#15-16はバランスの良い強度のスポークと思います。

3、エアロスポークについて。
私はエアロスポークに懐疑的です。空気抵抗的には真円柱は理想的ではないにしてもとりわけ悪いものでもないと思います。エアロスポークにもいろいろな銘柄のものがありますが単純につぶしただけの明らかに真円柱よりも空気抵抗の大きなエアロスポークが存在します。エアロスポークの断面形状もいろいろです。断面形状の一例。

 

4、お勧めスポーク。
あくまでも私の私見ですが700Cを組むなら。
28H以上で軽さを狙うならDT1.8か1.8-1.6またはホシ#15か#15-16。
32H以上で丈夫さを狙うならホシ#14か#14-15。特別丈夫にしたければDT2.0か2.0-1.8。
20Hから28Hならホシ#14か#14-15。特別丈夫にしたければDT2.0か2.0-1.8。が私の考えるお勧めスポークです。


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