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Channel: サイタロウの自転車日記
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クランク逆回転でチェーンが外れる その5 まとめ

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走りながらペダル逆回転を繰り返すことはすべきではないのですが、足着きのためなどの少々の逆回転は仕方のないこと。チェーンがフロントアウターリアロー側に掛かっているとき、クランクを逆回転するとチェーンがインナー側に移動したりさらに内側に外れたりすることがあります。このことに対する対策を考えて見ました。

1、以前は起きなかったこの症状が出てきた場合まず確認することと対策。

1-1、前ギアアウターに歪みはないか、歯先に潰れや変形はないか。

自転車を輸送中などに前ギアアウターを何かにぶつけてしまうなどでギア板が歪んでしまうことや歯先が変形してしまう事例を時に見うけます。これが原因のことがあります。対策はギア板交換またはギア板、歯先の修正です。

歪みについては全くゆがみのないギア板は意外にないものです。クランクを回転させながら歯先とフロントメカの羽根の間隔を観察して歪みが1mm程度以内は異常ではないと思います。この場合はギア板交換が対策にはならない可能性があります。

1-2、ディレーラーハンガーが曲がっていないか。

ディレーラーハンガーが曲がってしまうとテンションプーリーの位置が正常位置からずれます。リアメカをぶつけるなどしてディレーラーハンガーが内側に曲がってしまいテンションプーリーがローギア直下より内側にズレていることが原因のことがあります。対策はディレーラーハンガーの交換または修正です。

ディレーラーハンガーの曲がりについて。新車ですら自転車のセンターに対して完全に平行なディレーラーハンガーは意外にないものです。少々の曲がりは問題にすべきではないと思います。あきらかな曲がりの場合以外はディレーラーハンガーの交換または修正は必要ではないと思います。

1-3、1-1も1-2も当てはまらない場合。

チェーンまたはギア板の摩耗が原因の可能性が高いと考えられます。チェーンまたはギア板またはその両方の交換が対策になります。

2、その他Tips。

2-1、新品ギアで時たま症状が発生する程度の場合、対策なしでも使用するうちに発生しなくなることがある。
2-2、チェーン摩耗はミッシングリンクに早くみられることがある。ミッシングリンクのみの交換が対策になる場合もあり得る。
2-3、お勧めはしないが歯先の削り加工が対策になることもあり得る。
2-4、大手メ-カー製ではないギア板を大手メーカー製のものに交換することが対策になる場合がある。
2-5、チェーンの銘柄によって症状の発生しやすいものとしにくいものがある。
2-6、Di2でバージョンによってはアウターローをキャンセルする設定が可能。
2-7、アウターギアが通常より外側に位置していないか。BB、クランクの取り付けが正しくなけれは正しく取り付ける。もともとフレームやクランクの設計でアウターギアが通常より外側に位置している場合もある。クランク交換、BB交換、その他対策できる場合もある。

3、自転車の乗りこなしについて。

3-1、下車前にはフロントインナーにする。そのことを習慣にする。
3-2、症状の頻発する自転車でアウターローでの停車を避けていたが不意の停車でアウターローになってしまった場合。症状発生前にフロントインナーにするレバー操作をしてから、(自転車に跨ったまま)後輪を持ち上げてぺダルを回してインナーに移動する。

4、チェーンウオッチャーについて。

フロントメカ周辺に取り付けるチェーン外れ防止装置のチェーンウオッチャーはペダル正回転時の外れ止めでありであり、逆回転時のチェーン外れに対しては全く無力。そればかりか外れたチェーンを元に戻すことを困難にすることもある。
 


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