前回記事に加筆しました。複数個のバルブで測定してみたところ差し引くべき数値は1から1.8とかなり幅があることがわかりました。平均値はおよそ1.4でした。なので定数1.4は有効ですが、0.4気圧くらいの誤差が生じる可能性があることがわかりました。
検証のために準備したもの。
加圧するためのポンプ。古いシリカのもので、メーターは工業用のものに交換してあります。このメーターが信頼できそうなのでこのポンプを使用しました。ヘッドはフレンチ用ヒラメの縦型がついています。
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フレンチ用ポンプでウッズバルブに空気を入れるために加工したトンボ。競輪バルブに高圧を入れるために常時作業に使用しているものです。
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加圧される側のタンク付きポンプ。エアタンクにメーターがついています。エアタンクをタイヤに見立てつつタンク内の気圧を見るわけです。ヘッドは米式用を介してフレンチ用がついています。
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ふたつのポンプを直結するためのパイプ。コアを取り去ったフレンチバルブを使用しました。
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加圧される側のポンプヘッドをウッズバルブにするための小物。ウッズバルブとコアを除去した米式バルブをつないだものです。
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検証作業。
ふたつのポンプをパイプで直結します。これで二つのメーターには同一の圧力がかかります。
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加圧側ポンプを加圧していきメーターが2気圧、3気圧、4気圧時のタンクのメーターの数値を読み取り記録します。
ことのついでなので、フレンチバルブは正しくメーターが表示されることも確認しておきました。タンク付きポンプのヘッドにビットリアの赤バルブを繋げました。
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タンクのメーターは直結時と同じ数値を示しました。
ウッズバルブでのメーター表示の変化の測定。
加圧側はフレンチ用ヘッドに変換トンボを装着してウッズバルブ用にします。タンク付きポンプのヘッドは小物を使ってウッズバルブにしました。
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これらを接続し、タンクのメーターが2気圧、3気圧、4気圧時の数値を示すまで加圧していきその時の加圧側のメーターを読み取ります。黄色い虫ゴム、緑の虫ゴム、黒の虫ゴム取り混ぜ複数個のバルブで複数回測定し平均値をもとめました。
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2気圧、3気圧、4気圧時ともに平均約1.4多く加圧側のメーターが表示されました。
このことから前回記事の結論、方法1 としました。
方法1。気圧計のメーターから一定数を差し引いてメーターを読む。今回の検証作業では定数1.4を差し引いてメーターを読めば正しい気圧を知ることができるようでした。1.4が常に当てはまるかどうかはわかりませんが参考にはしていただけると思います。
ウッズバルブの空気圧管理は その3 スーパーバルブなどに続きます。