2018-07-05のブログ Di2 書き損じたファームウェアの修復 はクロスレーサーリドレーエックスナイトのファームウェアアップデートをしたらDi2が動かなくなったが、それを復旧する方法を中心に書いたものだった。
注意を怠らなければファームウェアアップデートでもトラブルは起きないのではないか。どのような注意をするべきなのかを検証するためにもう一度ファームウェアアップデートを行ってみた。今回はロードレーサーコラテックで行ってみた。前回も今回もSM-BCR2を使用してのアップデートです。
分かりにくい長い文章なのでとりあえずの要点を2点。
1、前回の失敗を防げたかもしれない注意メッセージは今回は見つからなかった。ただ前回のアップデートのどこかのタイミングで図8と似たようなメッセージが出てきたような記憶がうっすらとある。
2、今回のアップデート失敗の図5の前に注意メッセージはなかった。ユニットの誤認識はあった。アップデート失敗の原因はコードの可能性もある。
まずE-TUBE PROJECT3.3.4でコラテックの接続確認。
図1
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「接続確認が正常に完了しました。」となるが認識結果はなぜか大間違い。SM-EW90-B以外すべて間違い。まるきり先日のリドレーエックスナイトの接続ユニットそのままだ。間違った認識結果が出たこの時点で検証をやめておけばよかったのだが進んでいってしまった。
図2
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SM-EW90-Bのファームウェアアップデートを促すメッセージが出てきたので「OK」
図3
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点滅するファームウェアアップデートボタンををクリックしてアップデート開始。何事もなく完了。この時点でDi2 の動作確認はしていないが特にエラーもなかったことから正常に動作したものと想像できる。この時点で検証終了にしておけばよかった。
前回のファームウェアアップデートのどこに問題があったかを探りたいのでさらに検証を進めることにした。さらに新しいバージョン3.4.0がリリースされているのでそれをPCにインストールした。3.4.0で接続確認を行うと正しくユニットを確認でき、SM-BMR1、SM-EW90-B(先ほどアップデートしたばかりだが?やはりバグありか?)、FD-6870、RD-6870-SS、SW-R600のファームウェアアップデートが可能とのメッセージが出る。
図4
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アップデートを開始、何事もないように完了。ところが結果は下記のようにSM-BMR1が中止となっていて、復旧しますと出てきた。
図5
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指示通りスイッチ4個とRD、FDの接続を外して「次へ」。ファームウェア書き込み完了SM-BMR1のファームウェアを復旧しました。「完了」となるのだが・・・。
図6
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E-TUBE PROJECTを終了して、外したコードを元に戻すが・・・。Di2はうんともすんとも動かない。
再度接続確認。ユニット認識結果は下図。これより先はユニット自体を認識できないため復旧作業もできません。
図7
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図8
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そこで前回同様別にPCのE-TUBE PROJECT2.9.0で復旧を試みます。
2.9.0で接続確認をするとBMR(バッテリーホルダー)が認識されず「次へ」で再度接続確認ののち認識されないBMRの復旧画面になり、指示通りスイッチとRD、FDのコードの接続を外し次へ。
図11
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画像はないが「復旧ができなかった、コードがきっちり接続されていることを確認」というようなメッセージが出てきた。
今まで何の問題もなく使用できていたものがこのタイミングでコードが緩むことは考えにくい。もちろん確認してもコードはきっちり接続されている。
緩んでいないことを確認して「次へ」。再復旧「次へ」。それでも復旧できずユニット交換または再度接続確認してやり直しというメッセージが出てきた。
図12
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試しにSM-BMR1につながるコードを別のものに変えてみた。すると接続確認でSM-BMR1が認識されファームウェアも最新だという。また元のコードに戻してみるとSM-BMR1が認識されない。ということはSM-BMR1につながるコードが問題ということか?だがなぜこのタイミングで問題が起きたのか?
疑問は残るがとりあえず動かすことはできそうなのでSM-BMR1につながるコードを別のものにしてSM-EW90-Bと下ジャンクションとSM-BMR1のみの状態で再度3.4.0で接続確認。正常に認識する。
試しに先ほどまで認識しなかった元のコードをもう一度試してみた。なぜだSM-BMR1が認識される。
すべての接続をもとに戻すとDi2 が元通り動きました。短時間ですが実走でも問題なく動作しました。