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Channel: サイタロウの自転車日記
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ウッズバルブの空気圧管理 その3 スーパーバルブなど

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前回までのブログで、一般的に見られる虫ゴムを使用するウッズバルブに空気を入れる際、気圧計の目盛りから1.4を差し引いて目盛りを読めばおおよそ正しい空気圧を入れることができると書きました。

ウッズバルブにはスーパーバルブなどと呼ばれる虫ゴムを使用しない形式の虫が何種類かあります。私の知る限り競輪バルブを除いても3種類があります。そのうち2種類について今回の検証作業で検証したので書いておきます。

余談ですが、競輪バルブも一種のウッズバルブと考えて私の知る限りの形式のウッズバルブは以下です。
一般的な虫ゴムを使用するタイプ。虫ゴムは黒色のものが多いが黄色や緑のものもあります。前回ブログの最後の写真。
現行競輪バルブの虫。2014-10-28のブログの最初の写真の黄色枠のもの。
古い競輪バルブの虫。同じ写真の右から2番目の虫。
たいへん古い競輪バルブの虫。 同3番目
スーパーバルブなどと呼ばれるものの一形式。2019-02-16のブログの最初の写真。
スーパーバルブなどと呼ばれるもののもう一つの形式。2014-10-28のブログの最初の写真の一番左。前回ブログの最後の写真の一番右。
スーパーバルブなどと呼ばれるもののさらにもう一つの形式。手元になく写真なし、考察も検証もしていません。上記2形式の先端を取り去ったような形です。

さてスーパーバルブのひとつめ、2019-02-16のブログの最初の写真のもの。これの構造は通常虫ゴムのかぶる部分の内部に浮動弁が内蔵されています。浮動弁は自由に動けるのでポンプの加圧がそのままチューブに伝わるのでフレンチバルブなどと同様メーターの読み数値がそのままチューブ内の気圧になります。ウッズバルブで空気圧管理をきちんとしたい場合、このスーパーバルブへの交換がもっとも近道のように思います。ただしこのバルブは浮動弁が完全に閉じない不具合を見聞きすることがあります。

スーパーバルブのふたつめ。現行競輪バルブの虫や古い競輪バルブの虫と同じ構造です。競輪に使われるものと同じ構造であることから高い信頼性があります。虫ゴムの代わりに小さなゴム片の弁が先端にあり、それがバネの力で閉じられています。虫ゴム使用の場合と同じようにメーターの読み数値はチューブ内の気圧よりも大きくなります。弁の逆側(車軸側)のロッドを少し押せば弁は開いたままになりポンプの加圧がそのままチューブに伝わります。ロッドを押すには2014-10-28のブログの2枚目写真のようなエアチャックを使用する、兼用口金を使用、またはトンボでも突起がたいへん長い場合押すことができるようです。ウッズバルブで空気圧管理をきちんとしたい場合、口金で対応できるならこのスーパーバルブへの交換がもっとも信頼できる方法と思います。

 

スーパーバルブのふたつめと現行競輪バルブの車軸側。弁を押すロッドが見えます。


弁のロッドを押せる口金の例

 

突起の長いトンボ。競輪バルブへの空気入れに常時使用中のもの。


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